Seven Chakras
チャクラについて

チャクラは、人体にあるエネルギーの中枢(センター)です。サンスクリット語(古代インド語)で「車輪」を意味し、人はこのチャクラを通して、高次からのエネルギーを取り入れています。下から上まで七つのチャクラがあり、それぞれ個別の特性を持っています。

■第1のチャクラ(ムラダーラ・チャクラ)
 位置:骨盤底部中央、尾骨と恥骨の間
 機能:性能力、グラウンディング(足を地につけること)、身体の調整、生命力の源泉

■第2のチャクラ (スワディスタン・チャクラ)
 位置:下腹部、へその下後方
 機能:官能性、満足、不満足を感じる能力

第3のチャクラ (マニピュラ・チャクラ
 位置:胸骨の下方、みぞおちから上腹部周辺
 機能:生命力の活性化、力の感覚,自由な感情表現,自在である能力

第4のチャクラ(アナハタ・チャクラ)
 位置:胸骨のやや左後方、胸部のほぼ中央
 機能:全存在への愛、平和、幸福

■第5のチャクラ(ヴィシュッダ・チャクラ)
 位置:喉、下部頚椎周辺
 機能:創造性、受容性、関係してゆく能力

■第6のチャクラ (アジナ・チャクラ)
 位置:頭蓋の中央、眉間の後方
 機能:第3の目とも呼ばれる。内側のヴィジョン、直感、洞察力、自己知の能力

■第7のチャクラ(サハスラーラ・チャクラ)
 位置:頭頂の内側、背柱から天へと伸びてゆく柱状
 機能:純粋な覚醒、超越的な知恵の発現、超意識への開口部


 7つの身体と7つのチャクラの神秘
  ■OSHO、チャクラを語る
身体が7つあるようにチャクラ(エネルギー中枢)も7つある。各チャクラにはそれぞれ対応する身体があり、ある特殊なかたちでそれらが繋がっている。

●ムラダーラ・チャクラ
肉体のチャクラはムラダーラだ
これが第一のチャクラで、肉体と不可分の繋がりがある
このムラダーラ・チャクラには、二つの機能がある
ひとつは
私たちに生まれつき備わっている先天的なもので
もうひとつは、瞑想によって獲得できるものだ
このチャクラに先天的に備わっている基本的な機能は
肉体の性衝動だ
探求者のマインドにまっさきに浮かんでくる問題は
この中心となる機能へどう対処するかだ

このチャクラにはもうひとつ別の機能がある
それは瞑想によって達成される
ブラフマチャリア(性超越)だ
肉体の諸器官はすべて盲目で無意識だ
もし、私たちがそれを意識するようになったら
変容が始まる
その錬金術は気づきだ
気づきがそれらを変える
それらを変容させる錬金術なのだ
すべての感覚と知力を用い
自分の性的欲望を意識するようになれば
セックスに代わってブラフマチャリアが内側に生まれる


●スワディスターナ・チャクラ
第二身体は、すでに述べたように感情体
つまりエーテル体だ
第二身体は第二のチャクラ
スワディスターナ・チャクラと繋がっている
このチャクラにも二つの機能がある
元来備わっている機能は、恐怖、憎しみ、怒り、攻撃性だ
これらは、すべてスワディスターナ・チャクラに
先天的に備わっている機能から生じる
第二身体で止まっていたら
それらが変容したものであるまったく正反対の状態が──
すなわち愛、慈悲、勇気、優しさが生まれることはない
第二のチャクラにおいて
瞑想者の行く手を妨げるものは憎しみ、怒り、攻撃性だ
そこで、それらをいかにして変容させるかが問題となる

コインを裏返した瞬間、恐れは消える
同様に、攻撃性は慈悲に変わる
これが第二身体の潜在的機能だ



●マニピュラ・チャクラ
三つめは、アストラル体だ
これにも二つの側面があるが
基本的に第三身体は疑いと思考を中心に置いている
もし、それが変容したら疑いは信頼となり
思考はヴィヴェーク(覚醒)となる
疑いは追いやって
言われたことを信じなさいという忠告を受けても
もし疑いを隠したら
絶対にシュラッダー(信頼)は生まれない
第三身体と繋がりのあるチャクラは、マニピュラだ
マニピュラには疑いと信頼の二つの顔がある
疑いが変容されると信頼が生じる
だが、信頼は疑いに対立するものでも
矛盾するものでもないことを、肝に銘じておきなさい
信頼は、疑いがいきつくところまで進み
染みひとつなく純粋になったものだ


●アナハタ・チャクラ
第四の次元は、メンタル体、つまり霊体だ
そして第四のチャクラ、アナハタは第四身体と繋がっている
この次元の先天的な特性は、想像と夢見だ
マインドが絶えず行なっていることがこれだ
想像と夢見、夜は夢を見て、昼は白昼夢を見ている
想像力が完全に発達すると
すなわち極限まで発達し完璧なものになると
それは決断力、意志力となる
夢見が完全に発達すると
ヴィジョン(洞察)に、超常的なヴィジョンに変身する
夢見の能力が完全に花開いた人は
目を閉じただけでさまざまなものが見える
ヴィジョンとは要するに
通常の知覚器官を使うことなく
物事を見たり聞いたりすることをいう
ヴィジョンが発達すると
時間と空間の制約を受けないようになる
夢を見ることは生まれながらに持つ特質だが
真実を見ることや物事の実相を見ることは
その究極の潜在能力だ
アナハタが、この第四身体のチャクラだ


●ヴィジュッダ・チャクラ
第五のチャクラは、ヴィシュッダ・チャクラで
それは喉のところにある
第五身体はスピリチュアル体だ
ヴィシュッダ・チャクラは第五身体と繋がっている
最初の四つの身体とチャクラには二つの側面があったが
この二元性は第五身体で終わる
以前言ったように
男性と女性の違いがあるのは第四身体までで
それ以降はなくなる

睡眠状態はスピリチュアル体より低い次元に固有の特性だ
人間は、第五身体へ入るまで夢遊病者なのだ
そして、第五身体の特徴は“目覚め”だ
そのため第四身体ができあがった者は
ブッダ、目覚めたる者と呼ばれる
第五の次元は喜びに満ちているため、そこに別れを告げ
先に進もうという気持ちにならなくなるのだ
だから、この次元へ入った者は
至福へ執着しないよう、十分気をつけなくてはならない


●アジナ・チャクラ
第六番目は、ブラフマ・シャリラ(宇宙体)で
第六のチャクラは、アジナ・チャクラだ
ここに二元性はない
第五の次元では強烈な至福を体験するようになるが
第六では、それが存在の、実存の体験となる
ひたすらこのチャクラに働きかける者たちは
自分たちが目にする広大無辺な広がりのことを
第三の目を言うようになる
これが、普遍なるものを
無限なるものを見渡す窓となる第三の目だ
だが、まだあと一歩残されている
──非在への、無への一歩だ
存在は物語全体の半分でしかない
非在の世界が残されている
光が在れば、その反対側には闇が在る
生があれば、そこには死も在る
だから、残されている無を
虚空の世界をも知る必要がある


●サハスラーラ・チャクラ
…第七の次元はニルヴァーナ・カーヤ(涅槃体)で
そのチャクラはサハスラーラだ
このチャクラに関しては何も言うことができない…
従って、ブラフマンを求める者たちは
眉間にあるアジナ・チャクラに関わる瞑想を行なう
このチャクラは、宇宙体と繋がっている
ニルヴァーナ・カーヤとはすなわち
シューニャカーヤ、虚空のことだ
そこで私たちは、存在から非在へと飛躍する
宇宙体の段階では、まだ取り残しているものがあるが
それも知られなくてはならない
それは非実存なるもの
実存が完全に消滅した状態のことだ
このため第七の次元はある意味で究極的な死といえる
ニルヴァーナとは、以前話したように
炎の消滅した状態を意味する

このように、七つの身体と七つのチャクラがある
そしてそれらの中には
障害だけではなくすべての鍵が眠っている
外側には何ひとつ障害はない
だから、他人に尋ねたりしても、あまり意味はない
誰かのもとへ尋ねに行ったり、教わりに行ったとしても
決して物乞いになってはならない
理解することと物乞いすることとは、別なのだ
あなた自身の探求は、常に継続されていなくてはならない
何であれ耳で聞いて理解したことは
すべて自分の探求によって確かめられねばならない

■OSHO「奇跡の探求 2」(市民出版社・刊)より


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